MDK/Medizinische Dienst Der Krankenversicherung
(MDKバイエルン州本部・要介護認定チーム)
8月12日(火) 9:00〜11:30
ドイツ・バイエルン州ミュンヘン市にあるバイエルンMDK本社を訪問し、Mrs.
Dr.Mirlachより説明を受けた。
1) 高齢者・障害者(年齢に拘わらず)で介護を必要とする人はAOKに介護保険の
申請をする。
介護保険は医療保険の下にあり、健康保険加入者は必ず介護保険に加入しなければ
ならない。健康保険加入者は国民の97%となっており、その為介護保険も97%の加
入者となる。
2) AOKはMDKへ本当に介護が必要とする状態かどうかを判定依頼をする。
MDKは『医師・介護士・看護婦』で構成されたチームを派遣し調査及び判定をす
る。チームは特に資格を必要とせず、平均年齢40才ぐらい、病院で各種の経験を積
み、尚且つMDKにて再度の教育を受ける。今後も特に資格制度の導入は考えてい
ない。
チームは要介護判定のみで、その他の医療・介護・看護活動はしない。ミュンヘン
市MDKでは5チームが判定にあたっている。
3) 活動内容は週1回老人ホームなどの施設へ行き、その他は在宅へ訪問する。
現在ミュンヘン市の60ヶ所のホームに巡回して判定している。
4) 法的判定項目は21項目(追加及び変更は現在の所検討していない)で、この中に
痴呆は入っていない。家族の介護力に拘わらず、要介護者は本人の介護の必要性と
介護に要する時間によって判定する。
表1
5) 判定結果は
第1段階として =1日90分ケアの必要な人
第2段階として =1日3時間ケアの必要な人
第3段階として再重度要介護者=1日5時間ケアの必要な人に分けられる。
表2
6) AOKからの判定依頼は1週間に250〜300件に達し、無効率は30%ぐらいである。
無効と判定された場合再申請すれば、2回目の調査・判定が受けられる。(他のチー
ムが判定)
判定結果が不満な場合、裁判などもしばしばある。
7) 介護保険での提供は資金的サービス,物的サービスまたは両者の併用である。現
在までの介護保険の申請では、80%の申請者は資金的サービスの介護を求めている。
資金的・物的サービスは申請日にさかのぼり適用になる。
8) ホーム・ドクターの役割としては単にデータの提供とアドバイスに限り、具体的
な判定の権限はない。
※ 給 付 申 請
申込み 審査依頼
要介護者 → AOK → MDK
通 知 報 告 訪問調査
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MDK・・・・・要介護認定審査機関
AOK・・・・・介護(保険)金庫