在宅訪問看護・介護ステーション(Karitas Sozialstation Sendling)
ドイツ・カリタス連合(ローマン・カトリック系)の介護サービス・ステーション
8月12日(火) 15:00〜17:00
次に Karitas Sozialstation Sendling を訪ね、Mr.Rupert Pfliegl,Mr.Michael Jakobi
に説明を受けた。
1) ソーシャルステーションは施設医療・福祉を担ってきた民間福祉団体(ドイツ・
カリタス連合,労働者福祉団,ドイツ赤十字社など)が地域の在宅要介護者のため
にホームヘルプサービス(介護サービス,家事援助サービス)を提供するために設
置した拠点である。
2) カリタスソーシャルステーションは、ソーシャルワーカー,介護士,看護婦,ホー
ムヘルパーで構成され、32名の職員とカトリック系のボランティアがいる。
3) ケアの対象は80%老人で、半数以上は独居老人である。
1人の職員が15人ぐらい受け持ち、ケア時間は平均30〜40分である。
4) 介護保険ができ、介護する身内に資金が給付され、又介護の知識も身につけられ
るようになり、在宅で介護を受ける人が増えた。重症になれば老人ホームに入るケー
スが多い。
5) ケアサービスの料金は主に介護保険や社会保険から支払われるが、介護の内容と
時間で超過すれば自己負担となる。提供するサービスは全部で32種類もある。
6) ケアーのプランニング、看護サービスの内容をカルテに記録し、適切な治療が行
われているかチェックしている。
7) ソーシャルステーション側の不満としては、@MDKの判定に時間がかかること。
A判定基準に痴呆が入っていないこと。B赤字経営であること。であるが、介護保
険で赤字は減少傾向にあり、カリタス連合はカトリック系の福祉団体で、教会から
の補助(寄付)があり、資金的に助かっている。