ごあいさつ

 

 有田・有田市両医師会は、平成 8年度厚生省並びに和歌山県の指定を受け、「かかりつけ医推進モデル事業」の実施地区として事業に取り組んでおります。この小冊子もその事業の一つとして発行したものです。

 「かかりつけ医」とは何でしようか。あなたや家族がいつでも、どんなことでも、気軽に、安心して治療を受け、相談できる医師のことです。あなたや家族の主治医です。

 「なんで今さらかかりつけ医?」と思われるかも知れません。最近は設備が整っているからと、何でも病院を受診される方が増えております。その結果病院の外来は混み、本当に病院で診療を受ける必要のある方の妨げともなっております。

 本来病院は、町のお医者さんで治療できない重症患者さんを入院させたり、特殊な管理が必要な外来恵者さんのための施設なのです。

 皆さんの町のページを見て下さい。あなたの町に、あなたの周りに、あなたにとって信頼できる町のお医者さんがおります。感冒のような日常的な病気は身近のお医者さんを受診しましょう。重症や難病でも、まず『かかりつけ医』に相談し、必要ならそこから、その病気の専門家を紹介してもらった方が効果的です。

 町のお医者さんは病気だけでなく、健康管理にも力を入れて、皆さんに信頼される『かかりつけ医』になるよう努力しています。何よりも町のお医者さんは転勤などありませんので、いつまでも主治医です。

 『かかりつけ医』のおられる方は益々信頼関係を深め、ない方はこの小冊子を利用して信頼できる『かかりつけ医』を決めて下さい。

平成8年発行                        

有田医師会会長 坊 岡 進/有田市医師会会長 成 川 守 彦

 

 

 

 

  診察時のお願い  

 ● 患者さん自身の苦痛・症状を要領よく医師に伝えるため、予めメモ等でまとめて置いて下さい。

 ● 現在妊娠中か、またアレルギーの有無を話して下さい。

 ● 現在飲んでいる薬は必ず持参し、他の病院などで治療中の場合も必ず話して下さい。

 ● 服装は簡単に脱いだり、着たり出来るようなものにし、化粧もしないようにして下さい。

 ● 患者さんの方から、薬や注射を催促しないで下さい。

 ● 診察の内容についてわからぬ点があったら、医師におたずね下さい。

 ● 付き添いの方は、診察の邪魔にならないようにして下さい。

  

  かかりつけ医で健康診断を受けましよう  

 自覚症状がなければ、つい健康だと思いがちですが、高皿圧や動脈硬化、心臓病、糖尿病、癌などの成人病は無症状で進行することが多いのです。「転ばぬ先の杖」として年 1回、かかさず健康診断を受けましょう。健康診査や成人病検診、 がん検診(胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん)などは無料、あるいは一部負担で手軽に受けることができます。

 

戻る