在宅医療海外研修における質問事項について
Q1.
介護判定委員会のメンバー構成とその運営状況は?
A1.
MDKは疾病金庫が設置した審査機関で、メンバーは医師,介護士,看護婦である。
介護申請して認定されれば、(介護保険料で運営される)介護金庫から介護給付が
出る。(黒字経営)
Q2.
ドイツにおける国民医療費、社会福祉費は国民1人当たりどれくらいか。
又それらは対G.D.Pでどんな数値か?
A2.
社会保障関係と労働関係で1,221億DM(1995年)、現在は数%削減されている。そ
の他不詳である。
Q3.
医療、福祉関連で税制上特例として優遇されているものがあるか?
A3.
面談した方が勤務医で解答得られず。
Q4.
開業医の地位及び収入について、ホームドクターの役割etc
A.4
開業規制や保険医の定年制が検討されており、医師過剰で地位は不安定である。 収
入は医療保険改革が朝令暮改のため数%上下している。
ホームドクターは疾病保険収入で介護者には情報提供とアドバイスだけ行う。ソー
シャルステーションと介護施設は介護保険収入である。
Q5.
ドイツでは介護保険制度の中で「要介護者」は、身体的,精神的または情緒的な疾
病または障害のため、最低6ヶ月間の援助がいる者と限定されているが、認定には
MDKの職員である、医師,看護婦,老人介護士が担当すると聞いていますが今の
チェック項目19で十分であるか、追加すべき点はないか又、認定職員間によって純
粋に科学的に主観が入り込まないように、どの様に注意しているか。
A5.
21項目あるが痴呆は入っていない。追加・変更は当分考えていない。
調査記録に基づき、医師,介護士がディスカッションして介護度を決める。
Q6.
介護認定されなかった者との間でトラブルが発生するが、実情を教えて下さい。
A6.
30%ぐらい却下される。不満あれば再度、調査・判定を受けられる。
Q7.
介護認定を担当する者について、特別に教育しているのか。資格を与えている場合、
例えば日本の産業医のように単位を取得すれば誰でも認定者になれるのか。
A7.
職種に資格はいるが認定に資格はない。40歳以上で経験をつんだ人がやっている。
Q8.
要介護者でホームヘルプを受けている場合、いわゆる「かかりつけ医」との連携は
どの様にしているのか。患家にサービスにあたる者が共同で利用するカルテのよう
な物をおいているのか。又、救急時の体制についてどの様に対処しているのか。
A8.
カルテは作って記録している。(資料参考)かかりつけ医は情報提供とアドバイス
だけ。救急で病院に収容されれば疾病保険になる。
Q9.
サービスの提供は公共機関,教会,福祉事業関係,民間企業でしているときいてい
るが、サービスの質,内容について統一性を保つため度のように配慮されているの
か。
A9.サービスの内容と時間による出来高払いで、介護金庫に請求する。現物給付が月
額をオーバーすれば自己負担になる。利用者は介護施設を選択できる。